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蓑輪諒

伝説の軍師 白井浄三て最低どころか最高じゃないかと思いながら読んでいたら最後の最後でタイトルの意味に納得するんだけどそれがあまりに切なくて泣きそうになる「最低の軍師」

前々回から前回までの投稿が、三カ月以上開いたのに、今回は二週間くらいでの投稿になりました。それはなぜか。 理由は二つ。 一つは、400ちょいのページ数の一冊作品であること。当然ですが、数巻にまたがる作品よりは早く読み終わりますね。 ...
司馬遼太郎

蝮(まむし)と呼ばれるくらいだから、さぞ悪いことをした輩かと思っていたら、案外そうでもなかった美濃の蝮こと斎藤道三と織田信長編の主人公が実は明智光秀な「国盗り物語」

かなり久しぶりの投稿になってしまいました。前回が2月ですから、もう3ヶ月以上経ってますね。 読みもの散歩をサボっていたかというとそんなことはなく、まあ、確かに本職のほうが忙しくて、なかなか帰宅時の電車の中くらいでしか読み進められないという...
童門冬二

江戸時代中期、日本で最も財政難に陥っていたと言われる米沢藩を立て直した英雄の伝記本かと思ったら感動するビジネス書だった「小説 上杉鷹山」

「なせば成る、なさねば成らぬ何事も」で有名な米沢藩第九代藩主、上杉治憲(はるのり)またの名を上杉鷹山(ようざん)が、貧窮の米沢藩を立て直していく様を、童門冬二先生得意の"普通の人にも読みやすい"感じにしてドラマチックに描いた作品。 友人か...
星亮一

上杉家のために生きた愛の武将の足跡を忠実に描いたノンフィクション小説的な「軍師 直江兼続」

一つ前に読んだ「小説 直江兼続〜北の王国〜」で、兼続の室について、管理人の情報と異なるところがあったので、過去に読んだものを漁ってチラ見しようと思ったら、面白くて、結局、完全再読してしまったのでご紹介。(しかし、件の室問題については...
童門冬二

戦国武将達の野望が渦巻くなか、越後の土と水と民を愛し続けた傑物の全盛期を描いた「小説 直江兼続〜北の王国〜」

管理人が最も好きな武将 直江兼続の23歳頃(1582年(天正十年)なので、武田勝頼が、織田信長・徳川家康の連合軍に敗れて天目山で自刃する年)から、景勝とともに福島・米沢に移封された後の43歳頃までの約20年間を描いた作品。1582年といえ...
和田竜

神の左腕を持つ小太郎という怪物を手に入れたサムライ林半右衛門の葛藤を描いた和田竜作品にしては珍しい完全架空の作品「小太郎の左腕」

「のぼうの城」「忍びの国」に続いて和田竜さんが発表した作品で、これまでのところ和田竜さん作品の中で唯一の完全架空の物語。史実にあることでもないし、登場人物も全て架空だそう。 賛否両論分かれるところかと思うんですが、個人的には全て架空ってと...
和田竜

織田信長が断行した伊賀攻めは酷いと思っていたけど、伊賀の忍びも負けずに酷くて忍者嫌いになりそうな「忍びの国」

和田竜さんが「のぼうの城」に続いて発表した作品で、2017年に嵐の大野くん主演で映画化もされた作品。 織田信長が伊賀全体の半数ほどの人を殺害したとされる有名な史実「天正伊賀の乱(てんしょういがのらん)」を扱った作品。天正伊賀の乱は、第一次...
和田竜

豊臣秀吉が武功をたてさせようとした石田三成の前に立ちはだかったでくのぼう成田長親は果たして本当にでくのぼうだったのか「のぼうの城」

「村上海賊の娘」の作者 和田竜さんが2007年に発表し、2012年には野村萬斎さん主演で映画化もされた作品。 他の作品と同様、主要人物は実在し、内容も史実に沿っているんですが、本作は、主人公ののぼう様 成田長親(なりたながちか)さえも実在...
山田風太郎

タイトルからエロ度が高く寝技ばかりと侮ってはいけない、真田くノ一5人vs徳川伊賀5人の壮絶忍者バトルを描いた良作「くノ一忍法帖」

山田風太郎の忍法帖シリーズの一つ。 タイトルからエロ度が高そうで、実際高いんですが、だからといって侮ってはいけない良作。管理人の中では忍法帖シリーズでいちにを争うレベルで好きな作品。 時は大坂夏の陣が終わった頃。この戦いで大阪城は落ち、豊...
山田風太郎

悲しき伊賀忍者 無明綱太郎が、くノ一忍者達に寝技を使わせて赤穂浪士の吉良上野介暗殺を阻止しようという「忍法忠臣蔵」

山田風太郎の忍法帖シリーズの一つ。 忠臣蔵で赤穂浪士が吉良邸に討ち入りする前までを、忍者を交えてスピンオフというかアナザーストーリーとうか、そういうノリで描いた作品。 忍法帖シリーズでは珍しく主人公の無明綱太郎(むみょうつなたろう)があん...
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