北方謙三 戦国時代までは朝敵と評されたものの後に諸葛亮孔明と重ね合わせて語られるほどの評価を得て第二次世界大戦前までの学校教育では忠臣の鑑と紹介されていたという稀代の英雄の無念さを思ったら夜も眠れなくなりそうな「楠木正成」
火坂雅志 上杉謙信に薫陶を受けその遺志を胸に戦国の時代を駆け抜けた、豊臣秀吉が喉から手が出るほど家臣にしたかった俊傑直江兼続の活躍をドラマチックに描いた傑作「天地人」 こんにちは。 オリンピックイヤーとなった今年のお正月、ほんの数ヶ月前、誰がこんな事態になると想像できたでしょう。参りました。 世界中を席巻しているコロナウィルスによって、多くの方が亡くなり、非常事態宣言まで発令され、まさに、世界も日... 2020.04.16 火坂雅志
蓑輪諒 豊臣秀吉の腹心の蜂須賀小六の息子の家政が普通に武士として凄いしあの有名な踊りまで生み出させてるのにいまいち有名でないのが謎な「殿さま狸」 相変わらず毎日帰宅が日を跨いでしまう忙しさで、日々これどうにかならんかなと思いながら、打開策を模索し続けている管理人です。今月は大きめのローンチが二つ控えてるので、それぞれ仕上げをしっかりやらねばです。 さて、そんな中、今回読了したの... 2020.03.07 蓑輪諒
真保裕一 戦後時代突入のトリガとなった応仁の乱の後期に現れのちに半将軍と呼ばれるに至った妖しさ満点の管領細川政元の神がかった知略がエグい「天魔ゆく空」 こんにちは。 相変わらず本業がバカがつくほど忙しく、全然休みがないんですが、帰宅中の読書と晩酌だけは欠かさず、それを癒しに生きている管理人です。最近とあるお店で飲んだ真っ赤なラベルの「雄町」(おまち)って日本酒がすごく美味しくてまた飲... 2020.02.15 真保裕一
谷津矢車 御伽衆の一人として豊臣秀吉に仕えた曽呂利新左衛門の怪人ぶりが怖い。戦国時代を舞台にしたミステリーサスペンスのような面白さ「曽呂利 秀吉を手玉に取った男」 今回の作品は、前回の「某には策があり申す 島左近の野望」に続き、谷津矢車さんの作品で「曽呂利 秀吉を手玉に取った男」です。 前回の投稿で、本作と「三人孫市」も読まないとなぁと言っていたんですが、早速、読んでみました。 谷津矢車さんの作... 2020.01.26 谷津矢車
谷津矢車 関ヶ原の戦いで名を馳せた猛将 島左近がいかに有能かはわかるのだけれども戦(いくさ)を楽しみとする狂気には全く共感が出来ない「某には策があり申す 島左近の野望」 新年あけましておめでとうございます。 帰宅の移動中に読んだ作品をただただ好き勝手にレビューして自分が満足するだけというこのサイトですが、始めてから一年が経ちました。 遅々として作品数は増えていきませんが、まあ、誰かに何かを迫られてるわけ... 2020.01.18 谷津矢車
木下昌輝 齋藤道三、松永弾正久秀と並んで三大梟雄(きょうゆう)と呼ばれる宇喜多直家は果たして本当にヤバい人なのか。陰謀・謀略の果てに得たものは…「宇喜多の捨て嫁」 今回は、2015年の第2回高校生直木賞受賞作品の「宇喜多の捨て嫁」(木下昌輝)です。 先に「高校生直木賞ってなんぞ?」を簡単に解説しますと、2014年に第1回が実施されて、今年2019年で6回目を数える賞だそうで、高校生の読書離れを食... 2019.12.22 木下昌輝
蓑輪諒 空論(うつろ)屋と呼ばれた江口正吉の有能さに感心するも、仕えた丹羽家が封建制に翻弄される様になんだかやるせない気持ちになる「うつろ屋軍師」 今回は、既にレビュー済みの「最低の軍師」で2018年の第12回 啓文堂大賞 時代小説文庫大賞をとった箕輪 諒さんのデビュー作「うつろ屋軍師」です(箕輪さんは軍師好きだな)。 この作品も、賞をとってたり、候補になってたりして、世間の評価は... 2019.12.07 蓑輪諒
山田風太郎 淫虐暴戻な会津藩主 加藤明成を仇とする女達のために隻眼の剣聖 柳生十兵衛が立ち上がる!忍法帖シリーズで一番面白いのはこれかもしれない!「柳生忍法帖」 今回は、山田風太郎の忍法帖シリーズ第10作目にあたる「柳生忍法帖」です。 管理人にとってはだいぶ久しぶりの忍法帖でしたが、いやぁ、やっぱり山田風太郎作品は面白い! あまりに面白くって、一気に読んでしまったので、上下巻合わせて900ペ... 2019.11.15 山田風太郎
浅田次郎 ヒーロー的な扱いをされるも、どうにも共感できる人物がいなかった新撰組で、やっと見つけた共感できる隊士の姿に涙せずにはいられない「壬生義士伝」 久しぶりの投稿になりました。 相変わらず本職のほうが忙しくって、読書の時間が通勤の時くらいしか取れない管理人です。 のんびり読書できる日々は果たしてやってくるのか…。 そんな中、コツコツと読み進めて一作品読了しました。 管理人初読みの... 2019.10.07 浅田次郎
司馬遼太郎 幕末の英傑は、西郷隆盛や坂本竜馬、新選組だけじゃない。密かに爆誕していた河井継之助という越後長岡藩の風雲児が、真のサムライの姿を魅せてくれる「峠」 ずっと気になっていた司馬遼太郎先生の作品をやっと読了しました。 昭和41年から昭和43年まで「毎日新聞」に連載されていたものだそうで、「竜馬がゆく」と「坂の上の雲」の間の作品になるのだそう。 この頃の司馬遼太郎先生は幕末推しだったんです... 2019.08.18 司馬遼太郎