言わずと知れた司馬遼太郎の名作中の名作、と言われている作品。
のちに新選組副長となる土方歳三が、武州多摩の道場で天然理心流を支援していた22歳頃から、函館五稜郭で最期を迎える34歳までの12年間を描いた作品。
2004年のNHK大河ドラマを見ていたので、どうしても各人物がその時のキャストのイメージで読み進めることにはなったんですが、それはそれ、これはこれとして楽しめました。
内容は史実に基づいた内容ではあるのだろうし、戦いの場面等での描写はそこまで派手でなく、且つ、歴史資料的に淡々と終わらせるでもない(あ、でも、各キャラクターともにお亡くなりにところは、案外あっさりお亡くなりになります)。各人物のキャラクターも「実際そんな感じだったんだろうなぁ」と想像させてくれる「新選組はヒーロー的なカッコよさがある」と思っていた僕にはとても楽しい作品でした。
そして、なんとなく前から思っていたんですが、これを読んで改めて
「土方歳三はやっぱり好きじゃないなぁ」
と思いました(笑)。
なんというんですかね、とにかく暴力的過ぎるんですね。土方歳三は。
そして、この作品を読んでいる限り、どうにも義を持って行動しているように思えない。
内容についてあまり詳しくは書かないですが、なんというか、終始漂う「ただの喧嘩好きじゃねぇか」感が酷い…。
喧嘩に勝つ集団作りのために、まあ酷いアレやらコレやらもう…。「そこまでやる?」的な。まあ知ってはいましたが。
最終的に「結局、新選組って土方歳三の私兵で、そのボスの好き勝手に従わされて有能な人達がたくさん死んでっただけじゃね?」って思ってんですが違いますかね。
と、こんなに土方歳三をディスってて「この作品てマジで面白いの?」ってなりそうですが、幕末好きの僕としては以下のような点でも非常に楽しめました。
・新選組の結成から終わりまでの全般的な流れが詳しくわかる。
・新選組のメンバーがどんな感じかわかる。(司馬遼太郎妄想を含むと思うが)
・新選組の動きが幕末の日本の中でどんな位置づけだったのかがわかる。
ということで、その手のことに興味のある方は読まないわけにはいかない作品なんじゃないかなぁと思います。
あ、僕は、読み終わった後に、土方歳三に対しての悲壮感というか、そういうような感情が湧きました。なんか切なかったです。痛快な感じではないです。
でも、おススメです(笑)。
歴史には浪漫がある。
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