歴史ニワカの管理人に戦国時代と幕末以外への興味を持たせてくれた「司馬遼太郎の日本史探訪」

司馬遼太郎

早くも小説じゃないよみもの。
というか、過去に読んだ作品の記事を書いていこうと思っているものの、今読み終えたもののほうがホットな投稿が書けるのではないかと思い、鉄は熱いうちに打て的に先に書くことに。

この本は、昭和45年~昭和50年くらにかけてNHKで放送された司馬遼太郎と有識者の方の語らいを文書にしたものとかで、全編「あれってこうだったんだよねぇ」「これってこうだったと思うんだ」という歴史のトピックについて、説明を交えつつ、司馬遼太郎とその他の方達の考察をああだこうだと語っていく作品。

全部で300ページくらいの中で以下の13項目についてそれぞれ20ページづつくらいで語らう。

「源義経」「楠木正成」「斎藤道三」「織田信長」「関ケ原」「朱印船」「シーボルト」「緒方洪庵」「新選組」「坂本竜馬」「幕末遣欧使節」「大村益次郎」「蝦夷地開拓史」

個人的に新たに興味を持ったのは「源義経」「楠木正成」「朱印船」「幕末遣欧使節」「大村益次郎」「蝦夷地開拓史」のあたり。すいませんニワカなもので。

逆にそんなに響かなかったのは「シーボルト」「緒方洪庵」の学問の歴史的なところ。
まだまだそのあたりまで辿り着けないニワカな管理人です。

今のところ管理人は戦国時代と幕末あたりが興味のあるところ真っただ中なのですが、以前から気になっていた戦国時代前モノも読もうという気になりました。
源平とか南北朝時代あたりもいろいろと混沌としていて面白そう。

「朱印船」「幕末遣欧使節」は外国と関わる部分についての考察で、個人的にこれまでそのあたりについてはあまり興味がなかったものの、これを読んで「へぇ」という新たな知識を得られたので、ちょっとだけ造詣が深められた感じです。

「大村益次郎」は幕末の作品の中でちょいちょい名前は目にしていたものの、人となりまでは把握してなかったので、これを読んでこれまた「へぇこういう人だったのかぁ」とちょっぴり知識を得られました。

「蝦夷地開拓史」は初めて知った知識です。伊達さんとか亘理(ワタリ)藩の方々、苦労されたのですねぇ…。想像するだけでツラそうです…。
北海道に行った際には、美味しい食べ物を食べようとか、北の国からの撮影地巡りをしようとか思っていましたが、蝦夷地開拓の歴史を辿るとかアイヌの人たちとの関わりについての造詣を深めようと思いました。
美味しいものも食べますが。

その他もある程度知っていたものにプラスして新たな知識が得られて「へえ」となること多し。
管理人は歴史ニワカなので、そうじゃない人には物足りないかもしれないですが、とても楽しめました。

全体的に、司馬遼太郎が実際に話した口調で書かれてるんだと思うのですが、なかなかに特徴的な話し方をされるのだなぁというのも発見でした。

歴史初心者の方とか、語られている項目が「聞いたことはあるけど実はあんまり知らないんだよなぁ」という方にはおススメなんじゃないかなぁと思います。

歴史には浪漫がある。

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